●宿泊

 ロングツーリングとなれば当然ながら何処かで寝なくてはならない。そんなわけで北海道での宿泊について見てみよう。

◆ キャンプ

 最も一般的で経済的な宿泊方法である事は言うまでもない。自分はキャンプが好きだ。テントは旅先で自分だけの城を出現させる魔法のアイテムと言えよう。テントの設営については慣れてしまえばちょろいモンだが雨に弱いのが難点だ。

 キャンプ場によって料金は異なるが無料のキャンプ場も多い。有料の場所でも夜中にテントをはればばれない事も多々有る。'01年の北海道ツーリングにおいてはキャンプ場で3泊したがいずれも金は払っていない。

 余談だがテントはソロツーリングしかしない人でも二人用を購入した方がいいと思う。ロングツーリングの際は必然的に荷物も増えるので、それらをテント内に入れる事を考えると広い方が望ましい。価格は殆ど変わらない筈だ。

 稚内森林公園キャンプ場。無料。高台にあるので夜景もなかなか。トイレもキレイだが、洗い場が狭すぎるのが残念。夕食後は混雑する。
 

◆ ライダーハウス

 北海道全域に数多く存在する格安の宿。殆どの所は大きめの部屋に持参の寝袋で雑魚寝する。値段は1,000円前後だと思う。ライダーハウス最大の利点は同じ部屋に沢山のライダー(普通は10人前後)が集まるのだから、いろいろな情報がほぼ確実に得られる事である。また、テントを張らなくてもいいのも見逃せない。雨の日はとっても有り難い所だ。

 それと見逃せないのが”充電出来る”事である。自分も携帯の電池を充電したし、ビデオやポータブルオーディオの充電をしているライダーもいた。ただ、コンセントの使用の際には管理人さんに了解を得よう。

 ライダーハウスムーミン日高。'01年は宿泊1,000円+食事1,000円。風呂(室内、ゴエモンの2種類)有り、洗濯機・乾燥機完備。

 勘違いしてはいけないのはライダーハウスはホテルや旅館ではないと言う事。ライダーハウスのオーナーは儲けにならないような宿泊費でライダーに宿を提供してくれている事だ。だから食事の後片付けなど手伝える事は積極的に手伝ってライダー同志運営に協力するのがライダーハウスの暗黙のルールだ。

 それとライダーハウスというのは当たりハズレの差がでかい。これも北海道の常識である。

 最後に注意。社交性に乏しい人はライダーハウスを利用しない方が無難である。まあ殆どの人は大丈夫だと思うが、ライダーハウスのオーナーと言うのはかなり”濃い”人間ばかりである。そこに集まる人間もまた濃い。人と話すのが大好きな人間である。輪に入れないとかなり浮いた存在になってしまう。それならまだしもオーナーの反感を買うような言動をすると嫌な思いをしかねない。まあ、これも場所によりけりなので、一度行って気に入らなくても別の場所なら大いに満足する事も十分あり得る。

◆ ツーリングトレイン

 現在もあるかどうかは確認をとっていないのだが、釧路駅にツーリングトレインと言うのがある。'94年に北海道ツーリングをした時に利用した。これは使用しなくなった客車に畳が敷いてあって、申し込みに行くと自分のスペースを指定される。一泊500円(当時)。ツーリングトレインの駅のホームにバイクも停めておけるので、雨の日等は大変有り難い。

 

 写真左端が若き日のイシカワ。この時は右から二番目の友人と二人でのツーリングだったが、写真の彼は昨晩食べた生ガキで食中毒になってげっそりしている。


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