集合場所の平湯キャンプ場に着いたのは午後・・・5時45分

・・・また遅刻かい!?・・・

 いや〜、その〜、まあ、何ですか、ちょいと道に迷ったり途中でガソリンが切れそうになってスタンドのある道の方へ遠回りしたりで自分としては推定2時間の余裕を持って出発したが現実にはそう言う事も起こりうると・・・(汗)

 待っていたのは車で向かっていたTuyo氏・もりとう組、そして関東から単独で来ていた(高)氏。いや、途中で電話しようとも思ってたんだけど圏外ばかりで・・・その後7時頃になるとさんが到着(なるとさんからはあらかじめ遅刻の連絡を電話・メールで受けていた)4人集まったところでとりあえず食事を開始。え?たったそれだけだったのかって?っちっちっち、まだまだ後程CLUB SPADAが誇る切り込み隊長あんたく君が登場します。え?それでもSPADAたった4台だったのかって?いや〜・・・それだから今回は参加者リストを事前にアップしなかったんです。(高)さんに逃げられるのを恐れて(^-^;)

 今回は今までと大きく違う点がありました。そう、4輪と言う画期的な乗り物で参加した人間がいたので、彼等が鍋セット他テーブルやクーラーボックス、大型のランプ等を持って来てくれていてかなり快適な生活ができました。

 あんたく切り込み隊長は夕方まで用事があるので夜の7時くらいに出発して11時くらいに到着すると言っていたのでとりあえずメールを打ったが・・・「仮眠をとって朝到着する時間に出発します。」と返って来た・・・「っち、切り込み隊長気合い入ってないな〜」とTuyo氏と話しつつ食後に平湯温泉に徒歩で出発した。


 平湯温泉に到着したのだが・・・「本日の営業は終了しました」の看板が・・・根性なしのイシカワはすごすご撤退しようとしたがなるとさんが交渉して9時までに上がれば入浴OKと言う事に。いや〜、よかったよかった。この風呂は露天で大人500円硫黄泉系で小さい露天がいくつかあって快適だった。おすすめです。

 翌朝、推定4時半に一度目が覚めたので切り込み隊長にメールを打ったが返信がない。5時半頃に電話したら・・・出たっ!!。何でバイクに乗って向かっている筈の人間が電話に出れるんじゃ〜〜〜〜!!またも諏訪オフミの再現で「え、今もう朝ですか?」とか言ってくるかと思いきや、「あ、今もう高山です。あと1時間くらいですかね。」だそうだ・・・っち、つまらん。折角またネタを提供してくれたのかと思ったのに・・・
 しかしそんな事を言っていられるのもこの時だからで、まさか翌日切り込み隊長の存在でイシカワは人生最大のピンチを脱する事に成功するとは思いもよらなかった。


 朝はだらだらと出発。確か8時半くらいに出発した。乗鞍は予想通りの大渋滞であれを4輪で行こうなんて気はとても起こらない。多分高山方面から登ったら3時間、松本方面からは4時間以上の渋滞状況だった。ちなみにTuyo氏・もりとう組は乗鞍には登らず、SPADA隊の出発後は帰路についた。乗鞍走破後は白骨(しらほね)温泉へ。こちらもなかなかいい温泉で500円で風情のある露天風呂を堪能出来た。ただし、男湯は離れた道路などから覗きが可能(^-^;)


 白骨温泉。ここから結構階段で下るので疲れます。でも温泉で癒されます。しかし結局その後階段を登るのでまた疲れます(笑)
 自分の怪し気な記憶では500円。

 白骨温泉を出て少し走ってからなるとさん・(高)さんの関東組と別れ、イシカワ・あんたく切り込み隊長の東海組は帰路についた。野麦峠を越え鈴蘭峠とのちょうど中間地点で事件は起きた。イシカワの駆るRVTが全長2kmのトンネルのちょうどまん中付近で突如パワーダウン。エンジンが停止してまった。何度セルを回しても再始動しない。するわけがない。そんな事は分かり切っている。当たり前である。

・・・イシカワ人生初、
痛恨のガス欠(T_T)

 関東組と別れてから約85km。スタンドが少ないのは分かっていたのであったらすぐに給油するつもりだった。しかし結局休みのスタンドが二つ。二つ目がやってなかった時点で覚悟はしていた。というかもうそうなる事は確定していた。

 しかし切り込み隊長も既にリザーブに突入しており彼から分けて貰う事も出来ない。というか彼がスタンドに辿り着ける可能性もきわめて低かった。地図上ではなんとか辿り着ける距離だったが休みの可能性が高かったからだ。でも今は彼にスタンドまで辿り着いて貰うしかない。結局全ての望みを切り込み隊長に託した。

 残されたイシカワはとりあえずトンネルの中RVTを押した。あんたく隊長は「避難所で待ってて下さい」と言っていたが彼がガス欠で玉砕する可能性も高かったしトンネルの中なんかで待ってたら空気が悪いから落ち着いて一服も出来ない。たばこもラスト1本だから何が何でも出ないと”ヤク切れ”になってしまう。脱出しなくては・・・
 ・・・それにしても・・・世の中は何と冷たいんだ。こっちはヘルメット脱いで上着脱いでウインカー出して汗だくになってバイクを押してるのに・・・誰も止まっちゃくんね〜〜〜〜!!別に止まってくれたってとりあえず切り込み隊長がガソリン調達に走ってるから別にどうと言う訳ではないが、止まってくれた人が「どうしたの?大丈夫?」と言って来た時の為に「あ、いや〜、一応知り合いがガソリン調達に走ってるからいいですよ。」とか返す言葉を考えつつバイクを押してたのに・・・みんな素通り。トラック素通り、乗用車素通り、バイクのグループ素通り、ソロのバイクも素通り・・・あ〜、一体いつから日本はこんな情けない国になったんだ。
 ま、そりゃ自分は男だから若いネーチャンがバイク押してたらみんな止まったかもしれないけどさ〜(自分だったら100%止まる。間違いない)、情けない国になったモンだよ。ばーちゃん悲しいよ。涙が出るよ(<・・・誰?)
 推定300m押した所で休憩の為に待避所で一服。あ〜、まだあと800m押さないとトンネルから出られないのに早くも最後の一本を吸ってしまった。しかし、とりわけ抵抗の多いRVTは押すのも大変なのだ(他のSPADAに比べて)荷物もあるし。最後の一本を吸い終え再出発しようかと思ったその時、あんたく切り込み隊長が帰って来た!!後ろに給油ポンプを積んでいる!!ブラボーーーーーーーー!!成功したのだ!! その時自分は、かつて昭和基地に取り残されて一年後再び高倉健が現れた時のタロとジロの気持ちが少しだけ分かった(映画「南極物語」参照)。切り込み隊長がバイクに乗った高倉健に見えた。この大活躍によりあんたく切り込み隊長は”若頭”に昇進決定(笑)。
 

 待避所で仮給油に成功した自分は無事スタンドに到着。スタンドのおばちゃんは二度とガス欠しないようにこれでどうじゃと言わんばかりに限界まで給油してくれた(^-^;)。RVT燃費向上計画をマジに考えなくては・・・ちなみにガス欠時の走行距離は前回給油からほぼ200kmでした。

 ガソリンを給油した2台は鈴蘭スカイラインに突入。”若頭”に昇進したあんたく君の走りが冴えわたり一時振り切られそうになるも後々マジモードで丁重に振り切って何とかメンツを保てた(-。-)

 

 ガソリンを給油するあんたく新若頭。
・・・って人にやらせてないでお前が給油しろよ(^-^;)

 ま、そんな訳でかなり胆を冷やしたオフミーティングだったがある意味ネタにも恵まれてよかった・・・

 ちなみに別行動でイガラシ氏(他多車種数台)とyuji氏も時を同じくして乗鞍にいたがスケジュール、連絡系統の不備で結局会う事は出来なかったので残念だ。次回は沢山の御参加を・・・


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