Club SPADA 2003

1 出発

熟睡していると携帯電話の着信音で目が覚めた。

「・・・私だ。」
「あ、おはようございます。あんたくですけど起こしちゃいました?」
時計を見ると朝の8時半だった。
「・・・いや、もともと8時半に目覚ましセットしてあったからいいよ。」
「ところで・・・今日って・・・集合場所どこですか?掲示板には小牧東の次のSAって書いてあったから恵那峡ですか?」
「・・・あ・・・。ごめん。あれ嘘。PAの間違い。しかも2つ目だった。え〜っと、昨日Tuyo氏と決めたんだけど何だったっけな?確か漢字で3文字っぽい名前の所。」
「虎渓山ですか?」
「あ〜、それそれ。」
「了解しました。10時ですよね?」
「うん、そう。じゃまた後で。」

むう、まだまだ眠いな。あ、メールが入ってる。今日途中で合流する予定の神戸のあらら〜さんからだ。
あらら〜さんにはまだ正式な集合場所を伝えていなかった。

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時刻「8:00」
件名「合流場所」
本文「合流場所は小牧東の次のPA内津峠かな?それとも恵那狭SAかな」
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・・・やっぱり。いかんいかん、そろそろ連絡入れないと通過してしまう。

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本文「コケイザンでよろしくお願いします」
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それから1時間程経ってようやく出発出来た。
今にも雨が降り出しそうな天気だったが雨対策をしずに荷物は搭載した。
「幸いまだ降っていないのでとりあえず早く集合場所に着くのが先だ。」
・・・勿論そんな事をはじめから思ってたわけではない。
何も考えずに積んで積み終わってから雨対策してない事に気が付いただけ。
とにかくすっかり遅刻ペースになってしまったのでとにかく慌てて出発した。

しかし・・・出発間もなくヘルメットのシールドに水滴が・・・ズボンにも少しずつ浸水が始まった。
・・・これも日頃の行いか・・・
このままではテントや寝袋が濡れてしまう。それはさすがにまずいな。
やむなくバイクを停めて雨対策を施したが、時間は既に9時45分。
虎渓山までは順調に行ってもあと40分はかかる。20分の遅刻だ。

むぅ〜、一緒に行く事になってるTuyo氏とあんたく君はイシカワ時間を理解しているからいいとしてもあらら〜さんにはさすがにマズイな・・・

やむなくあらら〜さんにメールを発信した。

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件名「遅れます」
本文「3人で先に出発して下さい」
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悪い事は重なるもので予想を遥かに上回って渋滞している。
丁度工事中だったのだ。

工事区間を抜けた所ですかさずスピードアップ開始。
出発が遅れたのは自分の責任だが、遅れたなりに努力しよう。
しかしそんな努力は言い訳でしかない。あらら〜さんに申し訳ないので小牧で「努力証明書」を発行してもらう事にした。
ちなみにこの努力証明書の発行には手続きと手数料が必要で、努力の度合いに比例して手数料も高くなる。今回の自分の場合は12,000円だった。

努力証明書の発行手続きをしているとTuyo氏からメールが・・・

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時刻「10:16」
件名「今どこにおる?」
本文「おはようさん。今内津saです」
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ありゃ、内津?虎渓山って言ってたじゃん。
すぐに電話もかかって来た。
「もしもし」
「あ〜、イシカワ。今どこにおんの?」
「まだ小牧。ってか昨日虎渓山集合って言ってたじゃん。」
「あ、虎渓山なん?掲示板に小牧東の次のSAって書いてあったもんで変更になったと思っとった。ほなとりあえず虎渓山行ってみるわ。」
「よろしく。」

・・・まいったな。じゃ、あんたく若頭があらら〜さんと合流出来たかも怪しいな・・・

とりあえず急いで虎渓山に向ったが到着したのは遅れに遅れて11時15分だった。

1時間以上も遅れれば当然ながら虎渓山PAにはだれもいやしない。
とりあえず携帯をチェックするとTuyo氏からメールが入ってる。

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時刻「10:53」
件名「あらら〜氏おらずコッチモトラブル」
本文「コケイザンによって」
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あれ、Tuyo氏いるのか?
とりあえず電話してみたが出ない。
ま、電話に出ないって事は多分既に出発したって事だろう。
二人にメールして急いでこっちも出発した。

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時刻「11:17」
件名「ただ今」
本文「ようやくこけいざん。すぐに出発します。」
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しばらく走って恵那SAで給油の為PIT IN。
携帯をチェックするとメールが入ってる。あらら〜さんだ。

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時刻「11:27」
本文「現在駒か岳です。あんたくクンと2人です」
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どうやらあらら〜さんとあんたく若頭は無事に合流出来ているらしい。
Tuyo氏が行方不明か・・・とにかく追撃だ。
またしてもすぐに出発した。

しかしとても最終集合場所の諏訪湖までに追いつける状況じゃないな・・・。
先行する二人とは距離があり過ぎるし、Tuyo氏は見かけによらず過激な走りをする。
あの男が先行する2人に追い付く為にZX-9Rを本気で飛ばしてたら、優良ライダーの自分が追い付ける筈がない。
でも走ってて追い付いたら何か楽しそうだしな〜・・・
ちょっと想像してニヤける。
先行組が休憩してる間に距離を詰めれば不可能じゃないかもしれない・・・

そう思って北海道行き以来の超高速巡行(SPADAにしては超高速。12,000回転巡行)で爆走した。

12時15分、さっき先行組が休憩していた筈の駒ケ岳SAが近付いた。
停まるべきか?
さすがにあらら〜、あんたく組は既にいないだろう。しかしTuyo氏がくつろいでいる可能性はある。
入るだけ入って居なかったらそのまま出て追いかけよう。

車速を落として2輪車置き場に近付くと・・・
いた!! 予想通りだ!!焼そば食ってるし・・・しかもあらら〜さんと若頭もいる!!

「お待たせ〜。」
「え〜タイミングで来るな〜、ウチら二人で出発しよか思うたらTuyo氏君が来て、彼が焼そば食い終わったら出発しよかと思っとった所や。」
遅刻しまくってるのにあらら〜さんは笑顔だ。とりあえず良かった。
「いや〜、あらら〜さん達はさすがにもう出発してると思ってたんですけど、Tuyo氏がいるかな〜と思って。」
「なかなかいい読みですね。しっかしいいペースで走ってきましたね。」
「一応それなりに頑張った。努力証明書も発行して貰ったしな(苦笑)」

かくして西日本組はようやく揃った。

2 集合

12:45分頃、駒ケ岳SAを出発。
(ってことはあらら〜さんとあんたく君は1時間半近くここにいた計算になる。・・・すいません。)
ここから諏訪インターまでは1時間以内に着いてしまうらしい。
さすがに今回は高速を使っただけあって時間は余裕だ。

そのかわりにサイフの余裕は無くなったけれど。

そんな事を思いながら諏訪の料金所を降りた所で各自サイフをしまっていると1台のSPADAが後ろからやって来た。

”・・・この日この時間にこんな所にいるのはメンバーに違い無い。”
と思っていたら、やはりそうらしい。(かんさん)

むう、本来なら主催者の自分が挨拶するのが筋なのだろうけれども、初対面の人と会話をするのがニガテな小心者のイシカワは心の中で挨拶しつつさっさとヨットハーバーを目指した。

信号待ちをしているとメールが入った。
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差出人「yuko☆彡」
時刻「13:48」
件名「到着…」
本文「したみたいですが、ここでいいんでしょうか(・_・?) 今、赤・緑の2台です。」
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お〜!!yuko☆彡さんだ。晴れたら参加って言ってたけど来てくれたんだ。うんうん。そこでいいっすよ〜。多分間違ってはいないはず。
ま、すぐに到着するから返信するよりさっさと行った方がいいな。

もう1件入ってる。
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差出人「ひであ」
時刻「13:49」
件名「ひであです。」
本文「2時集合のお約束でしたが、遅れてしまいます、すみません。今の時点で甲府なので1時間程で着くと思われます、申し訳ありません。」
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CLUB SPADAに遅刻はつきものだからこれもとりあえずヨットハーバーに着いてから返信しよう。

若干道を間違えつつもヨットハーバーに到着。
いしかわ、Tuyo氏、あんたく若頭、あらら〜さん、かんさんの5台で意気揚々とヨットハーバーに乗り込んだ!!
・・・つもりだったんだけどな〜・・・いつの間にか後続は誰一人いなくていしかわだけが到着。
あれ?っと思っていたら、数分後に4台到着した。

先に到着していたのはyuko☆彡さん、(高)さん、それとクラブメンバーではないけれどスポット参加のいちさん。
(高)さんは残念ながらSPADA TURBOガ完成しなかった為にVFRでの参加。

今回のオフミに関してはっきり言って全くといい程何も考えていなかったいしかわ。
結局このヨットハーバーでひであさんを待ちつつ交流を深めると言う名目でごろごろと時を過ごした。

程なくひげダンスさんとひであさんが到着して、予定人数が全員集合したので記念撮影。

それにしてももなさんSPADAをきれいに乗っていました。この日の為に磨いて来た方も・・・恐縮でございます。
ろくに洗車もしずに2年モノの熟成オイルで乗り付けるなんて不届き者は自分だけでした(^-^;)

いや〜、しかしこんな事書くのもなんだけど今回は失敗しました(前回も遅刻しまくったり負傷者出したから大失敗なんだけれど・・・)。

どうなんでしょうね?まず肝心の”走る”って事がなさすぎました。
多分あのときメカ的な事にあまり興味が無かった人でなおかつ人見知りする人は対応に困ってしまったような気がする。
前回は結構メカ派の人が多かったから結構盛り上がったと思うけれど、今回はツーリング派が多かった気がするし。
かと言って主催者が努力して盛り上げたかと言うと、当の本人は。
「Club SPADAは自主性を重んじるのだ。」
とか言って何もしない。なんてダメな人間なんだ。

次回はなるべく参加者のみなさんが程よく楽しめるように対策を練ります。
きっとあんたく若頭とTuyo氏参謀が努力してくれる事でしょう。<=だからそれがダメなんだって。

3 キャンプは良くない時もある

ヨットハーバーには2時間くらいいたのかな、ほど良く時間も過ぎたのでキャンプ場に移動する事にした。

本日の紅一点yuko☆彡さんは日帰りの為にここでお別れ。
事後報告によると下道で帰ったらしい。・・・しかしCLUB SPADAの女性陣は何気にタフだったりする。なるとさんも結構な距離走るし1008ちゃんはツーリングこそしないけどトランポにSPADA積んで全国転戦してるし(^-^;)

 
素材写真提供:yuko☆彡さん
あんたく若頭を先頭にゾロゾロと移動。昨年はどこぞのばか者軍団が2時間も遅刻した上に5月だったのでテントを張った時には随分日も落ちてしまっていたが、今回はかなり明るいウチに設営が出来た。

毎度ながらテント泊を貫いているCLUB SPADA。おかげでこの日の為にテントを購入して参加してくれた人が数人・・・よってテントを初めて設営するメンバーをみんなで強力サポート!!
そう!!これがCLUB SPADAがテント泊を貫く理由なのだ!!
こういう時にテントを購入して設営しておけば、今後は宿泊費タダなのだ!!(キャンプ場によっては有料だが・・・)

テントさえあれば突発的に長距離ツーリングに行きたくなってもいつでもGO!!
しかし自分でテントを持参しながら、「設営すんの面倒だからTuyo氏のテントと一緒でいいかな〜?」と言って転がり込んだ挙げ句に他の設営もロクに手伝わなかったClub SPADAの癌イシカワ。奴にはよく言って聞かせておかなくては。困ったもんだ。うんうん。(\( ̄^ ̄)おまえじゃ〜!!)

しかし最近のテントはホントに安くてモノがいい。ひであさんがTuyo氏のテントの隣で3,980円(推定)のテントを設営してたけど、材質も良くて驚いた。自分は約10年前に北海道ツーリングに行く為に少ないバイト代から2万円数千円も割いて購入したのに時代は変わったな〜と実感。
ちなみにその年は人生初の免停を喫して北海道行きを断念。あの頃は若かった。何せ10代だから簡易裁判所じゃなくて家庭裁判所だったし(^-^;)。そう考えるとウチのテントももう10年モノか・・・時が経つのは早いのぅ・・・(しみじみ)。

そして風呂と食事を済ませてから程よく談笑。就寝する事に・・・。

しかし!!しかし!!しかし!!どこぞの若者が朝までバカ騒ぎしおってうるさくて満足に寝られんかった。ホントに朝までデカい声でわめいてて、うるさいから寝られないと言うより、その行為にイライラして眠れなかった。
まあ、12時くらいまで騒いでるのなら許せるが、深夜3時に花火やられたんじゃたまらない。これなら雨に降られた方が静かでよかった。雨さえ降ってれば外で騒がれずにすんだから。寂しい時代になってしまった・・・。

4 やっぱ走ってなんぼよね

翌朝。今年は元気のある人が少なかったのか、はたまたみんな昨晩眠れなくってテンションが低かったのか、いしかわが目を覚ました頃には去年のような朝練もなくみんな既にテントを片付けはじめていた。
Tuyo氏のテントに居候していたイシカワはまたしても働かずに自分の荷物だけまとめてさっさと出発。いつか天罰が下る事だろう。

朝早かったので、飲食店もあまり営業しておらず朝食は結局コンビニだった(勿論コンビニを食べたわけではない)。
ここでひであさんのマシンが若干トラぶっていたが、次から次へと工具が出てくる4次元仕様のあらら〜号の活躍によって応急処置を済ませた。

朝食をすませてから今後の予定について作戦会議。そのままお開きにするか、はたまた今からまだどこか走るのか・・・。せっかく来たのだからもっと走ろうと言う事になったが、ここで家庭の事情であんたく若頭は脱落。一人寂しく帰路についた。
若頭が抜けてしまったのでここから先はTuyo氏参謀が計画を立ててくれた。頼りになるメンバーがいて幸せだとしみじみ思ういしかわ。(「よろしく」の一言で全てを人に押し付ける主催者にも困ったモノだが、主催者が何もしない事によってメンバー間の交流が深まるという意図の下にこのような運営方針がとられている事を御理解頂きたい。)

結局少し離れた清里という所(諏訪南インターから直線距離で東に約14km)に行く事になった。朝食をとったコンビニからは実走距離で30kmくらいだろうか・・・

何も言わずにTuyo氏の先導に付いていくいしかわ。この時点で彼は主催者のくせに自分がどこを走っているのか全く理解していなかったと言う・・・

朝方の車の少ないのどかな道をぞろぞろと走ってようやく「あ〜、クラブツーリングなんだな〜。」と思った。他のSPADAを眺めながら走るのも悪く無い。もっと走る事を前提として計画を進めるべきだったとこの時はじめて実感。次回はもっとツーリングらしいオフミにしようと心の中で思った。

しかし、Club SPADAにそんな安息の姿は似合わない。あっと言う間にトラブル発生(T_T)。
かんさんのSPADAがバッテリーの電力不足でアイドリング中にエンジンが止まってしまい、当然セルも回らないという状態になってしまった。
アイタタタタ、これは実は自分も経験済み。昨晩からかんさんのSPADAが電力不足でセルの回りが悪かったのでこうなる事は予想していた。が、どうしようもない事も分かっていた。
バッテリーを充電する関係のレクチファイヤ(でしたよね?)がやられていた。これがダメになるとバッテリーは充電されないので、バッテリー単体を充電してもすぐにまた電圧は落ちてしまう。
しかもこの部品は通常の消耗品ではないので、取り寄せないと普通のバイク用品屋さんに置いていない。前触れもなくこの事態に陥るので、これは天命と思って諦めるしかあるまい。
幸いガソリンスタンドでバッテリーを充電して貰える事になり、充電が終わるまで諏訪南インター正面のコンビニの前で待機と言う事になった。

この待機時間が結局メンバー同士のSPADAの試乗会になった。いろんな乗り味の違ったSPADAを体験出来て良かったのではないかなと思います。
約1時間半程でバッテリーがある程度充電出来たのでかんさんのSPADAが仮復活。しかし、あくまで応急処置なので、かんさんはここで無念の脱落。男は退くのもまた勇気のいる決断だったりする。

丁度昼頃、生き残った6台(SPADA4台)は再び清里を目指し・・・歴史の目撃者となった。

いや、この時既にTuyo氏の偉業は達成されていたといっても過言ではないだろう。
Club SPADAの新たな伝説が幕を開ける。

5 Legend of Tuyo

最後まで生き残ったClub SPADAのメンバーは程よくツーリングを楽しみ目的地の清里に到着。昼食をとって解散とという事になっていた。
しかし、さすがに連休の観光地とあってレストランは混雑しており外で30分くらい待たなくてはならなかった。

・・・この時点でイシカワはある事に悩んでいた。それはこの”オフミレポを書かなくてはいけない”事だった。

今回のオフミは従来に比べてあまりに平凡!! ドラマがない。スピード違反で切符切られたり、若干のマシントラブルくらいじゃ読む方は面白くもなんともない。つまらないオフミレポを書いてしまうと次回のオフミへのメンバーの参加意欲が下がる。しかしあれだけオフミについてHPで前宣伝したのに、オフミレポ無しと言うわけにはいくまい・・・。まいったな〜・・・

だが、ドラマは9回裏に待っていた。

日陰でたばこを吸いながらレストランの席が空くのを待っていると、土産を覗いていたToyo氏が戻って来た。
しかし、どうも様子が変だ。普段なら土産袋でも下げて
「まだ?」と言ってたばこでも吸うか、何食わぬ顔でそのままふらふらしてそうだが、この時の彼は違った。
引きつった笑みを浮かべて・・・

「・・・やばい。なくしたかもしれん。」
「・・・何を?」
「・・・指輪。」

キタ!! (☆_☆) この男、よりにもよって

結婚指輪なくしおった!!

Tuyo氏と相方のもりとうちゃんには大変申し訳ないのだけれど、イシカワ、この瞬間

心の中で密かにガッツポーズ!! ( ̄o ̄)b

「いつなくしたんだ・・・」とりあえずバイクの停めてある周辺を探しに行くがやはり発見出来ずに帰って来た。
「お、そうだ、写真に写っとらん?いつから無いのかわかるやろ。」
残念ながらいしかわが撮影した写真にはTuyo氏の指は写っていなかったが、ひであさんのデジカメには昨晩のキャンプ場で談笑している写真があり、Tuyo氏の指っが写っていた。
一同ひであさんのデジカメを覗き込む。
画面が小さくてよくわからない。そこで拡大表示!!

   

いや〜、しかしさっき撮った写真を拡大表示して確認するなんて・・・

「時代は変わったな〜・・・( ̄。 ̄)」

などと、つかの間の感心をするも、すぐに
「とりあえず俺、こればっかりは探しに行かなあかんでここで失礼させて貰うわ。」 と言ってTuyo氏は指輪探しの旅に出る事になった。
当然こんなオイシイネタを逃してはClub SPADAのボス失格である。彼の希望もあって一緒に出発。

と、まあ、そんな状態だったので、あらら〜さん、(高)さん、ひであさん、いちさんとはここでお別れ。Club SPADAオフミは突然お開きとなった。

とりあえず指輪を紛失した可能性が最も高かったのはキャンプ場のすぐ近くの”風呂”だ。Club SPADA&Club i-Fieldの鷹派筆頭Tuyo氏、ここで一気にその本領を発揮!! 昨晩風呂に入った蓼科湖に向けて爆走!!
その頃後をついて行った筈のイシカワは・・・途中で道を間違えていた(爆)・・・いや、自分が先頭を走らない理由はここにあるのよ(^-^;)。

その後、無事合流するも雨が・・・。こ、これはきっと・・・

・・・もりとう(Tuyo氏の相方)ちゃんの涙に違い無い・・・。

何だかんだ言って蓼科へ引き返している時は結構楽しかった。途中二人して曲がる場所を通り過ぎてしまったおかげで、道が途中からダートになっていた。しかし、一応 [蓼科↑] の看板が立っていたので
「行けるんちゃう?」 「行こう行こう!」 と、ロードスポーツバイクでダートを爆走。雨の中結構なスピードでオフロード走行を楽しめた(壊れるって)。
それに蓼科周辺の治水状況は非常に芳しくないので、道路が所々川になっていた。東海豪雨の時程ではないけど、場所によっては相当冠水してて、”おいおい、エンジン大丈夫か?”と心配をしつつ喜んで走っていた。
やっぱオフ車欲しいな〜・・・

そんな感じでとりあえず昨晩入った風呂に到着。Tuyo氏が交渉して中を探させて貰ったが・・・
当然見つかる筈もなく、浮かない表情で戻って来た。
そしてキャンプ場も探したが・・・
発見出来るわけがない。
きっと風呂場で外れて、既にお湯に流れて排水口に吸い込まれてしまっている事だろう。哀れTuyo氏。諦めて撤退する事になった。

帰りの道中、彼は相方へどうやってこの事実を報告するか必死に考えていた事だろう・・・
確か結婚して3年も経ってないんじゃないか・・・?

土壇場で波瀾のあった2003年のClub SPADA全国オフミはこうして幕を閉じた。

・・・が、Tuyo氏にとっては家に帰ってからが本当の修羅場であろう・・・

END

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