◆ Project-1 Pro-Arm 導入編

2000.12.02(Sat)
 SPADAとRVFのサービスマニュアル入手。1冊3千5百円。
2000.12.03 (Sun)
 雑誌 ”パーツBG”で見つけたNC30のリア廻りを買いに京都に行った。この手は実際に自分の目で確かめないとコワイ。モノが実際に使えるものなのかどうかわからないし、一式と言ってもどこまでの部品があるかわからないからだ。実際にブレーキ関係はディスクしかなく、キャリパーやホースは自前で調達しなければならない状態だった。迷ったが、結局購入。

購入品

リアタイヤ

プロアーム

ショック

スプロケット

ブレーキディスク

 品代:22、000円
消費税: 1、100円
交通費: 8、000円
計:31、100円


2000.12.06(Wed) 錆び付いたマフラーを外す

 作業開始。最初後輪を浮かせる為に、フレームを天井からチェーンで吊ったらとても不安定。危険きわまりないので、ジャッキアップする事にした。ちなみにこの ”チェーンで吊る”というやり方は、以前乗っていたバイクを事故でフロント全損した時の修理の際に用いたやり方で、この時は、後輪を専用スタンドでリフトさせて(横方向が)安定していた為に使えたが、今回はフロントが不安定な状態なので、その上リアを不安定にするのは危険だと判断。というか不可能。

 しかし、ジャッキアップするにはマフラーが邪魔なので取り外す。これが錆び付いててなかなか外れない。取り付けネジ、ナットを外しても全然動かない。このバイクのマフラーを外すのは初めてなので、どこまで強引にやっていいのかがわからず、こまめにウレタンハンマーで結合部を叩き少しずつ外してたら1時間半もかかってしまった。


2000.12.07 (Thu) ジャッキアップ
 とりあえずバイクが倒れないようにフレームを天井からチェーンで吊って(タイヤは接地している状態)、ジャッキアップする為に邪魔なサイドスタンドとシフトペダル、あと若干の部品を外した。

 そして車に積んであるジャッキを2つ使ってジャッキアップ。ジャッキとフレームの間には段ボールを挟んだ。これはフレームを傷つけない為と、フレームとジャッキの”接地”を良くする為だ。そして、ジャッキを少し上げ目にして、弛んだチェーンを詰めてから、チェーンが程よく張るくらいまでジャッキを下げる。

 不安定なジャッキ2つだが、チェーンをしっかり張っておく事で横転等を防ぐ事が出来る。しかし、ジャッキアップした状態で堅く締ったボルトを緩めたりするのは危険なので、あらかじめ緩めておいてから、ジャッキアップした方がいいだろう。と、いう事で次回は下ろしてやりなおし。


2000.12.12(Tue)
 ステップ、ドライブスプロケットカバー、クッションアームプレート、クッションコンロッドを外す。ようやくSPADAのプロアーム化がいかに無謀かに気付く。しかし、後には退けない。大変だけど出来るハズ。

 クッションアーム、クッションコンロッド。左がSPADA,右がNC30。形状がかなり違う。
 当然このヘンの部品は自作しなくてはならない。
 造る事よりも、穴ピッチ等の設計面の不安が大きい。

2000.12.14 (Thu)
 まず、リアブレーキのブレーキオイルを抜いてマスターシリンダー側のブレーキホースを外す。それからスイングアームとフレームを連結しているピボットボルトのナットを緩め、反対側のロックナットを自作のロックナットレンチで緩めてから、アジャストボルトを緩める。これでピボットボルトは外れる。
 しかし、これだけではスイングアームは外れない。余計なモノがくっついてる。とりあえずチェーン。それと、下に何本か出てるホース。これは全部外さないといけない(スイングアームを通してあるので、束ねてある部分を全部ばらしてから、アームに通してあるのを抜く)。
 それからショックの上の連結を緩める。これは緩めなくても出来るのかな?とりあえず緩めた。ここでSPADAの設計者に不満爆発!!まずナットを緩めるのに右側の後ろのフレームが邪魔なので外さなくてはいけない。それで緩めようとしたら、ボルトも一緒に回ってしまったので、反対側を固定しようと思ったが、反対側は冷却水のリザーバータンクが見事に覆い被さっており、これを止めているボルトを外すには、リザーバータンクから出ているホースが邪魔で外れない。ホースを外してリザーバータンクを少し動かして(少ししか動かない)ようやく強引に六角レンチを忍び込ませて緩める事が出来た。しかし、このボルトを抜くには恐らくリザーバータンクを外さなくてはならず、それにはバッテリーを外さないといけない。面倒だ。

 これでようやくスイングアームが外せた。意外な事にSPADAとVFR400(NC30)のスイングアームの幅は(恐らく)同じだった。ピボットボルトの径はNC30の方が太いので、これはSPADAのピボットボルトにカラーを自作して対応しようと思っている。

 カラーはまだ無いがとりあえず仮で取り付けてみた。思わずニヤける。プロアームを削る事なく取り付けられるのはかなり嬉しい。

 後から分かる事だが、プロアームの幅がノーマルのよりも広い場合は難易度が格段に上がるので止めておいた方が無難である。スイングアームを削ると、スイングアームに圧入してあるベアリング等もそれに応じて削った分だけ内側に新品で圧入しなくてはならないわけだが、ベアリングの左右の位置等は、スイングアームの内部で決定される為、スイングアームの内部を加工しなくてはならないが、これはちょっとどころじゃなく難しい。


[ NEXT ][ RVT ][ INDEX ]