Project-1 Pro-Arm ドライブチェーン

 スイングアームとサスペンションはとりあえず付いたので、ドライブチェーンを付けようとしたところ、どうも様子がおかしい。チェーンがRスプロケットにはまらない、、、サ、サイズが違う。うかつだった。もっと早く確認しておくべきだった。SPADAのチェーンサイズは428、NC30は525。NC30のフロントスプロケットがSPADAに付けば全く問題はないのだが、どうやら付かないらしい。しかし、カスタムショップ ”メカハウス”さんから、ホンダのXELVISのドライブ(F)スプロケットがSPADAに装着可能でチェーンサイズが520、ドリブン(R)スプロケットはNSR250(94年式以降)がプロアームでチェーンサイズが520だから装着可能ではないかとの情報を得る事が出来た。

 幸いXELVISは僕の中学時代の同級生が乗っているので、早速連絡をとった。SPADAのドライブスプロケットと工具を持ってその友人の家に行き、XELVISのドライブスプロケットを外して、SPADAのをはめてみたら、見事にはまった。ほんの0.3mmくらいSPADAの方が厚かったが、とりあえずはまる事が確認出来たのでOK。

 リアのスプロケットは確定情報ではないので、とりあえず部品屋さんに行ってみた。一軒目は某有名バイク用品店に行ったが、あまり数が置いておらず、ほぼ収穫無しだった。二軒目に行ったのが ”RACING WORLD”名古屋店。自分が行ったのは始めてだったが、ここは部品点数が非常に多く、スプロケットもかなりの数が置いてあった。AFAM社のリアスプロケットでHONDA用だけで30種類以上はあったと思う。更に違うメーカーの物もあった。「これならどれか合うだろう」と思い、とりあえず94年式以降のNSRのスプロケットを見たがどうも違う。あわなさそうだ。これでかなり心配になる。仕方ないので店内に置いてあるAFAM社のカタログを見て、520サイズのモノを片っ端から引っぱり出して、店内に持参した自分のNC30のスプロケットを重ねてみて、取り付け穴ピッチを確認した。

 発見したスプロケットは、確かカタログでは全然違う車種の物だったが、製品にはちゃんとNSR250(94->)/NC30/RC30/(TZR250/XJR400/FZ400/SRX4/6/TDR250/XJ400ZS)(注1)と書いてあったので問題はないだろう。ここであれ?っと思われると思うが、最初に発見したNSRのスプロケットはおそらくカタログの誤植か、店が品番を付け間違えていたのだろう。真相はナゾである。

 ついでにドライブ(F)スプロケットも置いてあったのでGET。

 チェーンは勿論520サイズになるが、リンク数は現物合わせで調節しなくてはならないので、少し長めの120リンクの物をチョイス。あと、チェーンにはカシメタイプとクリップタイプがあるわけだが、カシメタイプは ”チェーンカシメ”が必要になるので、手軽なクリップタイプにした。

 意外にもチェーン関係が一日で揃ってしまった。注文しないと無いと思ってたのに嬉しい誤算だ。

 結局購入したのは、

メーカー

名称

品番

購入金額(税抜き)

AFAM社

ドライブスプロケット 14T

20407

6,400円

AFAM社

ドリブンスプロケット 44T

11601H

2,240円

RK
TAKASAGO CHAIN

ドライブチェーン 520 120L

GP520SM

6,650円

 余談であるが、 ”RACING WORLD”名古屋店では、スプロケットの品番が分かりやすいように別の大きなラベルが付けてあり、番数、バイクメーカーで棚も分けて置いてあったので、非常に探し易かった。更に、店員も極めて親切で、年始のせいかもしれないが、駐車場係まで配備されており、気分よく店を後にする事が出来た。
(注1:購入したこのスプロケットには取り付け穴が標準の6ケ所+6ケ所開いており、実際取り付け時もハマる穴とハマらない穴があった。おそらく()内の車種の場合にこの取り付け穴を使用する物と思われるので、他メーカーのスプロケットの場合は()内の車種は付かない可能性が高い)
 スプロケットとドライブチェーンを購入したところで、早速取り付けてみる。そして、ドライブチェーンを丁度良い長さで切る(チェーンにカシメてあるピンを抜く)わけだが、安物のチェーンカッターを使用したら、いとも簡単にチェーンカッターが曲がってしまいピンを抜く事が出来なかった。仕方がないので近所のバイク屋さんで500円でやって貰った。

 実際にチェーンを取り付けてみると、、、チェーンラインがあっていない。。。左の写真をよく見るとわかって頂けると思うが、ドライブ(F)スプロケットの方が内側になっている。

 XELVISの方が、SPADAのドライブスプロケットより若干(ほんの0.2〜0.3mm)幅が薄いのでやや中に入るかなとは思っていたがそれくらいのズレなら目視では判断出来ないだろう。恐らく5mm近くずれている。

 しかし、実はこうなるような気がしていた。しかし、この原因を今更修正するのが面倒だったので、”ひょっとして上手くいくかも”という甘い考えのもとに目を背けていたのだ。

 ズバリその原因とは、、、”スイングアーム自体が左に寄っている”事である。ピボットカラーを造った時、一番右側に厚さ約10mmもあるピボットカラーを追加で造ったがこれが間違いで、本来左右に5mm位ずつのスペースが必要だったのだ。

 このスイングアームの左右のオフセットのズレに関しては「スイングアーム連結部」で既に記載した通りである。

 この写真ではわかりづらいが、チェーンラインがあっていない。いきなりラインがずれるのはスイングアームにチェーンガイドが付いている為

 オフセットのズレを補正して、とりあえずドライブチェーンは見た目問題なく装着完了した。
 ちなみにプロアームは当然の事ながらチェーンの調整方法が異なる。チェーンの弛みの調節には ”車載工具のピンスパナ”というのが必要となる。しかし、自分が始めて調節しようとした時にはピンスパナを引っ掛ける部分を叩いた形跡があり、”叩けば調節出来る”と思って叩くと、、、右のようにゴテゴテに潰れてしまい、余計に調節しづらくなってしまった。走行性能にも影響が出そうなのでいずれ交換した方がよさそうだ。が、高そうだ(涙)。


後日修正分

2001.3.25 (Sun) 
 どうもチェーンのかかり具合が良く無いらしい。バイクを押してみたりして移動させるとカタカタ音がする。後輪を浮かせて手で回してみるとチェーンが波打つ。スプロケットとチェーンはサイズが合わせてあるので考えられるのは左右のズレだ。チェーンとスプロケットの隙間ををよく見てみると左側は全く隙間がなく、右側には弱冠の余裕が見られる。どうやらスイングアームの位置をもう少し右側にずらす必要がありそうだ。対策は「スイングアーム連結部」参照。

 わかりにくいかもしれないが、右側の方が少し余裕がある。


2001.4.8 (Sun)

 上記(2001.3.25)で記載してあるチェーンの波打ちはどうやらチェーンの張りがよっていた為だと思われる。チェーンライン自体は今の方が良くなっているのでオフセットをずらした事自体は悪く無いのだが、、、

 約350km走行後のドリブンスプロケットの状態。写真は左側だが、右側も同じような減り方をしている。

 この状態を見て症状にピンと来た人は御一報下さいm(_ _)m


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